連休を利用して、寝不足か点検しよう
睡眠不足が体に良くないことは、さまざまな研究から実証されています。たとえば短期的には、ほんの数日でインスリンに対する感受性が低下して、同じ食事をしても血糖値が上昇しやすくなります。また、自律神経の働きでいえば、交感神経が過緊張になったり、ストレス時に増えるコルチゾールなどのホルモンが過剰に分泌されて、抑うつ状態になりやすくなります。そして、睡眠不足は長期間続くとより深刻になり、うつ病や糖尿病、高血圧、高脂血症、脳卒中、心筋梗塞、がんの罹患率が高まることがわかっています。
平日は睡眠不足でも週末にたっぷり寝て補っているという人は、なおのこと注意が必要です。寝だめをすれば、一時的に眠気は取れます。しかし、自律神経系への悪影響は週末の寝だめ程度では解消されません。眠気が取れて睡眠不足を自覚しづらくなるため、むしろ睡眠不足が長期化するおそれがあるのです。40~50代になって糖尿病や高血圧になり、睡眠習慣が良くなかったと気づいても後の祭りです。
では、睡眠不足がいけないのなら、寝られるだけ寝たほうがいいのでしょうか。