投資で良い成績を収め続けるには何が必要なのか。史上最強の投資家、ウォーレン・バフェットと彼の右腕だったチャーリー・マンガー(2023年死去)が過去31年間のバークシャー・ハサウェイの株主総会で話した内容をまとめた書籍『ウォーレン・バフェット 投資家に贈った全言葉』(アレックス・W・モリス著、KADOKAWA)より、一部を紹介する――。
Warren Buffett
写真=Wikimedia Commons
Warren Buffett(写真=USA International Trade Administration/CC-PD-Mark/Wikimedia Commons

ビジネスを理解できれば投資も理解できる

――1998年株主総会(03:10:53)より――

【ウォーレン・バフェット】もしあなたがビジネスに興味があるなら、会計をできる限り学ぶべきです。会計はビジネスの言語です。だからといって万能なわけではないので、その限界を知っておくべきです。

そしてまた、さまざまな分野のビジネスで働くことも勧めたいですね。ビジネスがどのように運営されているかを見ることほど、ビジネスの将来についての判断力を養うものはないからです。どのビジネスが競争が熾烈で、どのビジネスがそれほどでもないのか、そしてなぜそうなのかを理解することは、あなたの知識を深めます。

もし私だったら、会計の授業を受け、投資についてたくさん読み、そしてビジネスの経験を積むでしょう。そして、ビジネスに携わる人々と話して、彼らの考える成功の秘訣を理解し、そしてまた彼らがどのような問題を抱え、その原因は何なのかを見極めたいと思うでしょう。

できる限りさまざまな所から吸収しなさい。そして、もしあなたが夢中になれるものがあれば、あなたはそれをうまくやるでしょう。人はそれぞれ、心惹かれる活動が違います。もしビジネスを理解したら、投資も理解できます。投資とは、資本配分に関する単なるビジネス上の意思決定にすぎないのです。

【チャーリー・マンガー】ごく小さな秘訣として、来る年も来る年も、収入を下回る生活をし続けるということもおすすめします。やり続けさえすれば、これは本当に効き目がありますよ。

貯蓄は若いうちに、1ドルがのちの10ドルになる

【バフェット】社会に出て家族を持ち始める前に節約した1ドルは、単にそれを貯蓄して投資できるという理由だけで、のちには10ドルの価値になるでしょう。貯蓄をするなら若いうちですよ。これほど貯蓄に適した時期は他にありません。なぜなら、出費というものは、好むと好まざるとにかかわらず、やがて付きまとってくるからです。

まずは自分のために働き、稼いだお金を貯蓄するべきです。私はその点で幸運でした。大学の学費を自分で払う必要がありませんでしたから。もし自分で払わなければならなかったら、おそらく大学には行かなかったでしょう。私は10代で稼いだお金をすべて貯蓄でき、そのお金はその後大きく増えていきました。

一方で、私が株の商売を始めた頃には、稼いだお金はかなりの部分が家族を養うのに費やされました。だから、早くから貯蓄を始めなさい。結局のところは習慣の問題なのです。しかも、それはぜひとも身につけるべき素晴らしい習慣です。