手取りを増やすにはどうすればいいか。税理士の板倉京さんは「毎年、税制控除の見落としで、数万円、人によっては数十万円、余計な税金を払っている人がいる。大切なのは使える控除をきちんと使い、見落としをなくすこと。まずは年に一度、6月に届く“通知書”を確認することから始めてほしい」という――。
納税通知書在中の封筒とカレンダー
写真=iStock.com/Yusuke Ide
※写真はイメージです

年に一度届く、税金の「答え合わせ」

毎年6月頃、会社から渡される細長い紙、ちゃんと見たことありますか?

「給与所得等に係る市民税・県民税・森林環境税 特別徴収税額の決定通知書」

自営業者や個人で住民税を納めている人には、自宅に「市民税・県民税・森林環境税 税額決定納税通知書」などの名称で届きます。

長い名前に、いろいろな数字が細かく並んだ通知書。中身を見ないで放置、という人が多いのではないでしょうか。

これは、今年の住民税の計算結果を伝えてくれるもの。

お住まいの自治体から「今年の住民税はこう計算したんですけど、いいですよね」という確認なのです。

住民税は基本的には、年末調整や確定申告で出した内容をもとに計算されます。出し忘れた控除は、税金の計算に反映されません。

毎年、ふるさと納税・扶養控除・医療費控除などの見落としで、数万円、人によっては数十万円、余計な税金を払っている人がいます。

この通知書は、控除に漏れがないかなどを思い出す、年に一度の「答え合わせ表」です。

【Close-up:誰も教えてくれない「手取り」を増やす裏技】はこちら
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でもこの通知書、どこをどう見たらいいのか、わかりにくい。見るのが面倒な気持ちも分かります。

とはいえ、ちょっとチェックすることで、税金が戻ってくる可能性があるなら、確認しておいた方がいいと思うのです。

そこで、今回はこの通知書をチェックする方法やその効果、間違っていた時のリカバリーの方法などについて、お伝えしていきたいと思います。

30秒で分かる、いますぐ通知書を確認すべき人

以下のいずれかに当てはまった人は、通知書を手元に置いて、この先を読んでください。

・去年ふるさと納税をして、医療費控除などで確定申告もした
・大学生の子どもがいる、または子どもがアルバイトをしている
・「収入が103万円を超えたら扶養は無理」と思っている
・去年、親が亡くなった
・年金暮らしの親や、遺族年金を受け取る母に仕送りをしている
・住宅ローン控除を受けている

もちろん、これ以外にも控除等の漏れが気になる人は、しっかりチェックしてください。