年齢を重ねても見た目の若さを保つにはどうすればいいか。医師の池谷敏郎さんは「入浴で血行がよくなると、毛細血管から肌の細胞へ酸素や栄養、水分がたっぷり送られ、内側から肌が潤い、くすみのない肌に整う。ただし、愛媛県立医療技術大学の研究では、43℃の温浴では水分量が減少して皮膚が乾燥したという真逆の結果が出ているため、入浴時の温度には要注意だ」という――。

※本稿は、池谷敏郎『血管の専門医が30年間欠かさない すごい習慣』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。

シャワー
写真=iStock.com/Iurii Garmash
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「毎日湯船に浸かる」が見た目の若さを保つ

多忙な現代において、毎日の入浴を「シャワーだけでサッと済ませてしまう」という人は多いもの。確かに時短ではありますが、血管の若返りやアンチエイジングを本気で考えるのであれば、私は中高年以降はできる限り毎日、湯船に浸かることをおすすめしています。

湯船に浸かる習慣は、体を温めるだけでなく、見た目の若さを保つための「極上のメディカル・トリートメント」だと考えて欲しいのです。

入浴がもたらす若返り効果は、主に次の3つです。

①血管を若返らせる「一酸化窒素(NO)」が溢れ出す

お湯に肩まで浸かると、温熱効果に加えて水圧によって全身の血管が適度に圧迫されます。すると、滞っていた血液が勢いよく心臓に戻り、全身の血流がぐんとよくなります。

このとき、勢いよく流れる血液で血管が拡張し、その内壁の血管内皮細胞から若返りの特効薬である「一酸化窒素(NO)」が大量に分泌されます。

NOには硬くなった血管を柔らかく広げ、内壁の傷を修復する作用があるのは、先に述べた通り。毎日の入浴は、このNOのシャワーで血管を内側からマッサージすることになるわけです。