夜間の高血圧が心筋梗塞や脳卒中の引き金に

②夜間の血圧を下げる

入浴をすると一時的に血圧が変動しますが、お風呂上がりにはNOの働きで血管が拡張した状態が続くため、就寝中の血圧がスッと下がりやすくなります。

夜間の高血圧(夜間高血圧)が心筋梗塞や脳卒中のリスクを大きく高めるのは、本来休まるべき時間帯に心臓や血管へ過剰な負荷がかかり続けるためです。

通常、人の血圧は睡眠中に日中より10%〜20%ほど低下することで血管や心臓を休ませる仕組みになっています。しかし、夜間も血圧が高いままだと血管に強い圧力がかかり続けることになり、動脈硬化を加速させてしまうことに。また、休む暇がなくなる心臓にも負担が大きくなります。

そのため、夜間の高血圧は心筋梗塞や脳卒中などの引き金となるため、お風呂で血管をリラックスさせておくことは、そのまま血管の寿命を延ばすことに直結します。

43℃の温浴では水分量が減少して皮膚が乾燥

③肌の水分量アップ&ターンオーバーの正常化

入浴による温熱効果で血行がよくなると、皮膚へ送られる血流量も平常時より格段に増加します。すると、毛細血管から肌の細胞へ届けられるその材料たち――酸素や栄養、水分がたっぷり送られることに。結果、内側から肌が潤い、新陳代謝も正常化され、くすみのない肌に整うでしょう。

実際、愛媛県立医療技術大学の研究によれば、37℃および40℃の10分間の温浴で角層水分量が増加することがわかっています。これは一時的なものではなく、持続してその効果があることも確認されています。

お風呂の泡でハートを作る
写真=iStock.com/bymuratdeniz
※写真はイメージです

ただし、同研究では「43℃の温浴」では「水分量が減少して皮膚が乾燥した」という真逆の結果が出ています。つまり、肌を潤わせる入浴温度は「37℃および40℃」というぬるめのお湯であることが重要ということ。

熱いお湯につかると逆効果になるので、注意してくださいね。

入浴の持つ若返り効果がわかっていただけたところで、次から具体的な「池谷式若返り入浴法」をご紹介しましょう。