報道だけでは分からない高市首相の「素顔」

就任からおよそ9カ月を迎えた高市早苗首相。内閣支持率は依然として高い水準を保っています。憲政史上初の女性宰相として、猛暑の政局を走り抜けてきたその歩みには、これまでの自民党にはいなかった新しさと、権力の頂点ならではの危うさが同居しています。そこで今回は、素顔の高市首相に迫った人気記事から3本を厳選しました。

1本目は、作家の大下英治さんによる、政治家になる以前の私生活を描いた記事です。夫となった山本拓氏の証言をもとに、警察官の母に厳しく育てられた真面目な人柄や、家でも政策を書き続けた勉強家ぶりを浮かび上がらせ、後の女性宰相の原型に光を当てます。

2本目は、ジャーナリストで元NHK解説委員の城本勝さんによる政治分析です。何事も一人で抱え込み、側近にさえメモで指示を伝えるトップダウンの流儀。高い支持率の裏で「孤独な首相」と評されるその政治スタイルの危うさを、党内の声とともに読み解きます。

3本目も、城本勝さんによる対米外交をめぐる論考です。ホワイトハウスでトランプ大統領を絶賛し、会談を乗り切った明るさと大胆さ。その一方で、突出したアメリカ追従が日本の立場に落とす影と、改憲派でありながら憲法9条に救われるという皮肉な結末を描きます。

私生活、政治手法、そして外交。三つの角度から、報道では見えにくい最高権力者の素顔が浮かび上がります。数字だけでは測れない高市政権の現在地を、3本の記事からお伝えします。

高市早苗は「あなたが楽になるならいいわよ」と離婚を承諾…安倍内閣で出世する間に生まれた夫との溝

(2026年3月19日公開)

今から22年前、高市早苗氏は自民党議員の山本拓氏と結婚。その後、離婚したのちに同氏と再婚したが、初婚時は夫の姓(山本)になった。大下英治『高市早苗 安倍晋三の後継者となった初の女性首相の戦い』(宝島社文庫)によると、最初の結婚前から夫婦別姓に反対し、旧姓の通称使用の機会を広げようとしていたという――。<続きを読む>

 

「高市さんは人を信用しない、だから信用されない」…自民党関係者が漏らした「孤独な首相」の危うい現在地

(2026年4月24日公開)

ディープ・パープルによる表敬を受ける高市首相(出典:首相官邸ホームページ)
ディープ・パープルによる表敬を受ける高市首相(出典=首相官邸ホームページ

高市早苗首相の強みとは一体何だろうか。世襲議員ではない。地方政界出身でも官僚出身でも、資産家でもない。しかも女性である。確かに高市早苗は、これまでの古い自民党にはいなかった最高権力者だ。閣僚や党幹部を務め総裁選に出馬した女性議員は何人もいたが、首相の地位にまで上り詰めたのは高市氏が初めてだ。<続きを読む>

 

「いまや高市さんが護憲派のトップランナーだ」改憲派の首相が憲法9条に救われた、対トランプ外交の皮肉な結末

(2026年4月1日公開)

「いまや高市さんが護憲派のトップランナーだ」改憲派の首相が憲法9条に救われた、対トランプ外交の皮肉な結末
2026年3月19日(現地時間)、米国ワシントンD.C.を訪問中の高市首相は、トランプ大統領主催の夕食会に出席した(写真=内閣広報室/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons

ホワイトハウスでハグしたり、ドナルドとファーストネームで親しげに呼んでみたり。危険がいっぱいの日米首脳会談を持ち前の明るさと大胆さで乗り切り、内外で「大成功」と評価を高めた高市早苗首相だが、帰国後に国会論戦が再開されると、妙に歯切れの悪い答弁が続き、不機嫌で投げやりな態度も目立つ。内閣支持率は、依然高水準なのに何がうまく行っていないのだろうか……。<続きを読む>

 
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