脂肪肝の元凶は何か。肝臓外科医の尾形哲さんは「カラダによい糖であると思われているかもしれないが、実は、ブドウ糖以上に肝臓を脂肪化させ、直接的に肝障害を与える『悪玉糖』がある」という――。

※本稿は、尾形哲『ダイエットも健康も 肝臓こそすべて』(新星出版社)の一部を再編集したものです。

「肝臓の三毒」を上手に減らしていく

貪欲・怒り・愚かさという3つの煩悩が、人間の苦しみの根源であるとして、仏教では三毒と呼ばれています。

口からとるもので、肝臓への毒となるものは何でしょうか?

仏教の三毒になぞらえてみると、肝臓の三毒は、糖・酒・薬といえるでしょう。

ビール
写真=iStock.com/Atiwich Kaewchum
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この3つの毒を上手に減らしていくことが、脂肪肝、脂肪肝炎を克服する方法の文字通り肝となります。

糖・酒・薬には3つの共通点があります。

1 適量であれば、カラダに害を及ぼさないこと
2 徐々に量が増えていくこと
3 やめたくてもやめられない状態に陥ること
【図表1】肝臓の三毒
出所=『ダイエットも健康も 肝臓こそすべて』(新星出版社)

すなわち糖・酒・薬には、依存性があるのです。肥満、脂肪肝の方は、程度の差こそあれ、糖・酒・薬のいずれかの依存症であるといえるでしょう。

ここでは、肝臓の脂肪化に最も影響の大きい「糖」についてお話ししましょう。