地域によって血液型の割合が異なるのはなぜか。大阪大学名誉教授の深瀬浩一さんは「血液型の分布には人類の進化と適応の歴史が刻まれている。血液型によって感染症への感受性が異なり、その地域で長期間にわたって流行した感染症への自然淘汰が、数千年・数万年をかけてその地域の血液型分布を形成したと明らかになってきている」という――。

※本稿は、深瀬浩一『血液型でわかる 病気とケガのリスク』(宝島社)の一部を再編集したものです。

血液型/タッチスクリーンコンセプト
写真=iStock.com/nzphotonz
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人種や民族により驚くほど異なる血液型分布

質問です。

日本人にもっとも多い血液型は何でしょうか?

これは簡単かもしれませんね。正解はA型です。

続いて多い順に、O型、B型、AB型となります。具体的な割合でいうと、A型が約40%、O型が約30%、B型が約20%、AB型が約10%とされています。

お隣の韓国では、A型・B型・O型がそれぞれ約30%ずつで、AB型が約10%と、日本よりもバランスのとれた分布になっています。

そして、さらに質問です。地理的に近い日本と韓国でも、なぜ血液型の割合が異なっているのでしょうか。国民性の違いが影響しているから? それとも、食文化の違いが関係しているのでしょうか?

じつは、この血液型の割合の違いは、日本と韓国だけに限った現象ではありません。血液型の分布は、人種や民族によって驚くほど大きく異なるのです。