新型コロナ重症化リスクが高い血液型は何か。大阪大学名誉教授の深瀬浩一さんは「新型コロナウイルス感染症の日本人患者データを詳細に分析すると、基本的な傾向は世界と同じくA型の人がO型の人より感染しやすいという結果だった。しかし、酸素吸入や人工呼吸器を必要とするもっとも重篤な症状のケースを分析したところ、O型の人と比べて重症化リスクが約1.84倍も高い別の血液型が浮かび上がった」という――。
※本稿は、深瀬浩一『血液型でわかる 病気とケガのリスク』(宝島社)の一部を再編集したものです。
血液型ごとに感染リスクが異なる
近年でもっとも話題になった感染症といえば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)です。世界的なパンデミックに陥ったこの感染症が私たちに教えてくれたことの1つが、「血液型による感染や重症化のリスクの違い」でした。
「O型の人は感染しにくく、重症化もしにくい」「A型の人は感染しやすく、重症化もしやすい」――くり返しになりますが、これは決して占いや性格診断の話ではありません。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックの初期から、「血液型と感染しやすさ・重症化のしやすさに関係があるのではないか」と考えられ、世界じゅうで調査・研究が行われてきました。
そのなかで、この傾向が見えてきたのです。2020年に『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に掲載された研究では、呼吸不全を起こした重症患者約1900人を詳細に分析しています。その結果、A型の人はO型の人に比べて重症化リスクが約1.45倍も高く、反対にO型の人はリスクが0.65倍と低いことがわかりました。
また、複数の研究をまとめた2022年の報告では、O型の人と比較した感染しやすさを示すオッズ比(統計学で使われる、リスクの高さを表す指標)が明らかになりました。
A型で1.29倍、B型で1.15倍、AB型で1.32倍――つまり、O型を基準とすると、ほかの血液型の人たちはみな、新型コロナウイルスに感染しやすかったのです。

