高収入でも老後にお金が足りなくなる
かつて、老後2000万円問題が話題になりましたが、物価高や将来不安が続くなか、老後資金に不安を感じている人はますます増えています。値上げが続く昨今では老後2000万円の貯金では足りないのではないかと、思う方がほとんどではないでしょうか。
ただ、FPとして実際に多くの家計相談を受けていると、老後の暮らしやすさは単純に貯蓄や収入の多い少ないだけで決まるわけではないと感じます。
年金額がそれほど多くなくても、穏やかに暮らしている人がいる一方で、現役時代に高収入だったにもかかわらず、老後にお金が足りなくなる人もいます。
この違いを分けるのは、現役時代の暮らしの習慣にあります。年金だけでも暮らせる人は、決して極端な節約をしていたわけではなく、若いうちから少ないお金でも回る家計を自然につくっています。今回は、年金だけでも穏やかに暮らせる人が現役時代から続けている節約習慣についてお話しします。
固定費は「解約・変更・支払い方法」で減らす
節約というと、多くの人は食費を削ったり、特売をはしごしたりするイメージを持つかもしれません。ですが、節約とは、やみくもに支出を減らすことではありません。節約とは支出の無駄をなくすことです。どうしてもやりくり可能な食費に目が向きがちですが、まずは固定費から見直してみましょう。毎月決まってかかる固定費が大きい家計は家計メタボの状態です。この固定費を削減できれば日々の暮らしは楽になります。固定費の削減方法は次の3つです。
1解約する
2変更する
3支払い方法を変える
この3つのいずれかを行えば、確実に固定費を削減することができます。
例えば、使っていないサブスクはないでしょうか。解約すればそれだけで固定費を削減できます。ほとんど乗らない車を手放せば駐車場代、維持費を削減できます。スマホは毎月いくら支払っているでしょうか。格安SIMに変更すればほとんど品質を変えることなく削減することができます。保険料などは口座引き落としではなくクレジットカード払いに変えることでポイント分お得になります。また月払いから年払いに変えることで割引される場合があります。
固定費は一度削減すればその後は何もしなくても効果が長く続きます。固定費を洗い出し、この3つのいずれかができないかを、1つひとつ順番に検討してみてください。年金だけで暮らせる人は、固定費の無駄を削減したら浮いたお金は将来のために投資をしています。月2万円削減し、7%で運用できれば、20年後には1041万円になります。

