脳科学者の成田奈緒子先生が、子どもの脳を育て、論理的に考える力を伸ばすための、子どもへの言葉がけについて解説します。

《気持ちを受け止め、聴いてやる》問いかけると、思考が動き出します

「そんな本ばかり……」は否定の言葉。子どもは、その本に面白さを感じている自分自身を否定されたように感じ、自分の意思や自分なりの考えを持つことを放棄してしまいます。「どういうところが面白いの?」と、否定せずに問いを投げかけることで、子どもは、その本の内容を整理しながら言葉にしようとします。これは、自分の考えを構成する力を生かす大切な経験となり、「考えて話す」回路が鍛えられます。論理的思考は、評価を押し付けられる場ではなく、安心して語ることができる場でこそ育ちます。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。