脳科学者の成田奈緒子先生が、子どもの脳を育て、論理的に考える力を伸ばすための、子どもへの言葉がけについて解説します。

《曖昧な言葉は使わない》具体的な言葉は論理的思考の入り口です

「親が事実を基に話す」のお手本。曖昧な表現を具体化することで、時間の見通しを立てられます。抽象(さっさと)から具体(午後4時)への変換は論理力の基本。「さっさと帰ってきてね」「早くしなさい」といった言葉は、人によって受け取り方が異なります。子どもは「さっさと帰ってきた」つもりなのに「今まで何してたの⁈」と、納得のいかない叱られ方をされたと感じてしまうことも。「午後4時までに帰ってきてね」と具体的に示すことで、子どもは「その時間までに帰るためにはこうしよう」と、時間と自分の行動の見通しを立てることができます。それを繰り返すことで、抽象的な表現を受け取ったときに、ほかにどんな情報が必要なのかを考えることもできるようになります。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。