公式や解法の暗記はこの時期にやる癖付けを
小学生になると、子どもたちは外の世界にどんどん飛び出していき、学校の先生や友人など、親以外から多くのことを学び始めます。模倣の力も発揮して、「そんなこと教えた覚えがないのに」と親が驚くスピードで、いろいろなことを一気に吸収していきます。ただ、低学年のうちは、一番過ごす場所はまだまだ家庭です。引き続き、親子のコミュニケーションが重要になります。
7歳以上になると、少し複雑なルールや手順のゲームも理解できるようになってくるので、親子でボードゲームやトランプを楽しみながら、算数脳を育んでいきましょう。家で遊び方を教えれば、友だち同士で遊べるようにもなります。
また未就学の頃はなかなか連れて行きづらかった場所へも一緒に足を運べるようになってきます。算数脳を鍛えるのに、意外と重要なのが「美的センス」を磨くことです。その一環として、親子で美術館に行くのもおすすめです。乳幼児の頃には「配膳」などの簡単な家事にとどまっていたお手伝いも、小学生になれば、できる幅がぐんと広がります。
おすすめは料理です。子供用の包丁や計量カップ、計量スプーンなどを使って親子で料理をつくってみましょう。「割り算」「分数」「小数」といった小学生が苦手とする分野は、食材を量ったり、切ったりという過程で体験と視覚で理解しやすいものです。
また小学生になると、論理的な思考力が身についてくるので、親子でニュースを見て、それに対して意見交換を行うのもおすすめです。ニュースの情報を客観的に捉え、自分なりに整理し、そこに対する自分の意見を言語化する。これはまさに算数脳を鍛えることにつながり、近年、長文化傾向にある算数の文章問題にも、臆することなくチャレンジする素地が培われます。
ところで、算数の問題を解くには公式や解法などを暗記することが求められます。暗記が楽しくない子どもにやる気を出させたいときは、「報酬系」に働きかけるのが有効なので、たくさん褒めてください。それでも効かないのなら、お小遣いなどの物理的な報酬も否定しませんが、そうした外発的動機では、長期的なやる気にはつながらない可能性があるので注意が必要でしょう。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。

