脳科学者の黒川伊保子先生が、脳の成長ステージに合わせた「親子の関わり方」について教えます。

2~7歳 小脳の発達期。好奇心に溢れています!

外界を感じ取って、「この星のありよう」が何となくつかめた赤ちゃんは、次に、自分と外界との関係性を確かめる時期に入り、能動的に、周囲に手を伸ばし始めます。

コップを倒す、ティッシュを箱から出し続ける、おやつをばらまく、棚のものをぶちまける、おもちゃを分解する……。

2〜3歳期は、親が困ることを叱っても繰り返すので「イヤイヤ期」と呼ばれていますが、私は「大いなる実験期」と呼んでいます。親を困らせる行為も脳の実験のうち。こうしたらどうなるのか、その好奇心は偉大な科学者のそれに引けを取りません。いずれも一過性で脳の進化のため。大いにやらせてください。

4〜7歳は、小脳の発達が目覚ましい時期に当たります。小脳は、空間認識と身体制御をつかさどっています。自分と外界との関係性が確立し、大人と同じような動作が可能になってきます。スポーツや楽器演奏などの動作の基礎、絶対音感なども小脳の発達期に獲得するので、お稽古事を始める好機でもあります。ただし、特定の何かを始めなくても、自由遊びをしっかりしていれば、あらゆる動作の基礎が身につくので、慌てなくても大丈夫。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。