脳科学者の成田奈緒子先生が、子どもの脳を育て、論理的に考える力を伸ばすための、子どもへの言葉がけについて解説します。
礼装を着た親子
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「家のルール」があると、子どもの論理力が伸びやすい理由

「親の考えを押し付けるべきではない」ということを何度も申し上げてきましたが、だからと言って「子どもの言うことを何でも受け入れていい」というわけではありません。

 私は、家庭の中に、ちょっとやそっとのことではブレることない「軸」を持つべきだと考えています。たとえば成田家の軸は次の3本です。

①夜は決まった時間までに寝る。
②子どもたちを死なせない。
③自分より弱い立場の人を優先する。

 ①は、睡眠が子どもの脳の発達にとても大切だから。②は、どんなに子どもがやりたいと言っても、命の危険に関わることは許さないという意味。③は、常に自分が最優先に扱われるわけではないということです。

 これらのルールは、子どもを縛るのではなく、むしろ、子どもが「では、どうするか」を自分で考えるための土台です。家庭に一貫した軸があると、子どもは迷ったとき、感情ではなく論理で立ち止まることができます。

 親が行き当たりばったりで判断するのではなく、「わが家ではこう考える」という基準を示すこと。それが、子どもの思考を促し、考える力を確実に育てていくのだと、私は考えています。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。