親の上手な褒め言葉で、子どもの才能はグングン伸びます。一方で「子どものため」を思って投げかけた言葉が、脳科学的に逆効果になることがあります。子どもの感性や創造性を育てる「親のひと言」とは――。
NGワード編「○○ちゃんはできるのに」
子どもの自己肯定感を根こそぎ奪ってしまうフレーズが「○○ちゃんはできるのに」です。たとえば、同じ年齢の子がひらがなを書いているのに、自分の子は書けない。焦る気持ちから子どもについ「○○ちゃんはできるのに」と言ってしまう。
脳科学的には、比較された瞬間、子どもの脳は「自分は劣っている」と意味づけてしまいます。積み重なると、「どうせ自分はダメだ」という思考パターンが固定化され、挑戦意欲そのものが失われます。
アインシュタインは3歳ごろまで言葉の発達が遅く、両親が医者に相談するほど心配しました。当時の基準では「発達が遅れている子」だったのです。能力の習得には個人差があります。早くから字が書けるのと、将来の創造性には何の関係もありません。
親は「昨日より上手になったね」と子ども自身の成長に目を向けてください。ほかの子ではなく、過去と比べるという視点の転換が子どもの「安全基地」を守ります。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。


