親の上手な褒め言葉で、子どもの才能はグングン伸びます。一方で「子どものため」を思って投げかけた言葉が、脳科学的に逆効果になることがあります。子どもの感性や創造性を育てる「親のひと言」とは――。

NGワード編「ルールだからダメ」

「ダメ」という言葉は、使い方次第で子どもの探究心を殺します。とくに「ルールだからダメ」「決まりだからダメ」と理由を説明しないまま禁止すると、子どもは「なぜ?」という問いを持つこと自体を諦めてしまいます。

 脳は差分(ギャップ)に反応してドーパミンを出します。「なぜダメなのか?」を考えることも、脳にとっては重要な学びです。しかし理由なく禁止されたり、納得できなかったりすると、この思考回路は育ちません。

 もちろん、危険なことはすぐに止める必要があります。そのような場合でも「これはやるとけがをするから」「ほかの人に迷惑をかけるから」と理由を伝えてください。「子どもに話しても理解できない」と思い込むのは危険です。乳幼児期の「サイレント・ピリオド」に聞いた言葉は、脳に蓄積されています。

「ダメ」の前に、「どうしてそうしたいの?」と尋ねてみる。このひと言が子どもの意図を尊重し、対話の扉を開きます。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。