親の上手な褒め言葉で、子どもの才能はグングン伸びます。一方で「子どものため」を思って投げかけた言葉が、脳科学的に逆効果になることがあります。子どもの感性や創造性を育てる「親のひと言」とは――。

NGワード編「つまらない 当たり前」

子どもが「ママ、見て! 葉っぱが水に浮いてる!」と興奮して報告してきたとき、「当たり前でしょ」と返してしまう。子どもの感動を無にする対応です。

子どもにとって、世界は「初めて」という驚きの連続です。大人にとっては当たり前のことでも、子どもの脳は差分(ギャップ)に反応してドーパミンを出しています。この驚きが探究心の原動力になるのです。

また、子どもが突然歌いはじめる即興の歌も、子どもの脳が全力で何かを試し、表現している証拠。自分なりのルールをつくり、世界を広げているのです。それを「つまらない歌はやめなさい」と言ってはいけないのです。「当たり前」「つまらない」と言われた瞬間、子どもは「自分の発見や感じ方には価値がない」と学習します。この積み重ねが「報告しても意味がない」という諦めを生み、探究心を抑えこんでしまいます。

子どもが探究心や創造性を発揮したら、「本当だ! どうして浮いてるんだろうね」「おもしろい歌だね! それからそれから?」と、子どもと驚きや感性を共有してください。親が一緒に驚き、興味を示すことで、子どもは「自分の発見はおもしろいんだ」と自信を持ち、次なる探究への意欲を育てるのです。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。