親の上手な褒め言葉で、子どもの才能はグングン伸びます。一方で「子どものため」を思って投げかけた言葉が、脳科学的に逆効果になることがあります。子どもの感性や創造性を育てる「親のひと言」とは――。

GOODワード編「ピカソみたいね」

子どもの絵を褒めるとき、「上手だね」では子どもの脳に何も残りません。たとえば、「ピカソみたいね」「ぼかし具合はターナーみたいだ」と語りかける。すると「ターナーって誰?」と尋ねてくるかもしれませんし、自分が似ていると言われた画家の作品や作風をインターネットで調べるかもしれません。

有名な画家の名を出すだけで、子どもの想像力を刺激し、自分の絵に自信をもつ可能性があります。さらに「世界にはたくさん有名な画家がいるんだ」と絵画への好奇心が高まり、一気に世界が広がるきっかけになるかも。

脳科学的にいえば、固有名詞を使うことで、子どもの脳に新しい「引き出し」ができることになります。引き出しが増えると、思考の幅が広がり、創造性が高まります。

ちょっと褒め言葉を工夫するだけで、子どもの視野は世界へ広がるかもしれないのです。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。