親の上手な褒め言葉で、子どもの才能はグングン伸びます。一方で「子どものため」を思って投げかけた言葉が、脳科学的に逆効果になることがあります。子どもの感性や創造性を育てる「親のひと言」とは――。
NGワード編「お母さんができなかったことをやってほしいの」
親が自分の夢を子どもに託すのは、子どもにとって最も重い呪いかもしれません。
「私はピアノが弾けなかったから、あなたには弾けるようになってほしい」
この言葉の裏には、親の未練と期待が詰まっています。子どもの脳は、親の期待を敏感に察知します。「親を喜ばせるために頑張らなきゃ」と思った瞬間、感動体験は「やらされ感」に変わります。本来、創造性は評価の外側で育つもの。でも親のリベンジに利用されると、子どもは常に「これで合ってる?」と親の顔色をうかがうようになります。
子育ては「宝探し」です。何が出てくるかわからない才能というお宝を一緒に探すところに子育てのおもしろさがあります。親が地図を描いてしまったら、子どもは自分本来の道を見失います。
もし何かを習わせたいなら、「やってみる?」と選択肢を並べ、子どもに選ばせてください。親は「待ちの姿勢」に徹して、焦ることなく子どもの自主性を育てたいものです。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。


