親の上手な褒め言葉で、子どもの才能はグングン伸びます。一方で「子どものため」を思って投げかけた言葉が、脳科学的に逆効果になることがあります。子どもの感性や創造性を育てる「親のひと言」とは――。
具体的な事実を言語化するのがコツ
親の言葉は、子どもの脳に直接届きます。「すごいね」と褒められると自信に満ち、「ダメ」と叱られると萎縮するぐらい、親の声かけは脳の回路形成に影響を与えます。
脳科学的にいえば、褒め言葉の本質は「ドーパミン・サイクル」をつくること。挑戦する→達成する→褒められる→また挑戦したくなる……ドーパミンを分泌させる好循環が子どもの才能をぐんぐん伸ばします。
ただし「すごいね」だけでは、子どもは何を褒められたのか認識できません。具体的な事実を言語化することで、初めて「自分がやったこと」を理解し、次の行動に向けて意欲を高めるのです。
これまで述べてきたように、親の重要な役割の一つは「安全基地(セキュアベース)」になること。失敗を許容し、「やってみたら?」と背中を押す――親のサポート姿勢によって、子どもの脳は挑戦モードに切り替わります。
これからの時代は、AIが正解を出せる仕事は、機械に取って代わられるでしょう。人間に残るのは感性や創造性です。親の言葉は、これらの力を育てる養分なのです。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。


