脳科学者の瀧靖之先生に、家庭で「算数脳を育むためにできること」を聞きました。
数の概念を会話にさりげなく混ぜる
「配膳のお手伝い」にも登場しましたが、「枝豆を1粒どうぞ」「リンゴが2つあるね」など、声かけに数字を入れていくのもおすすめです。なぜよいかというと、子どもも大人と同じで、物事を学習する際には、ある概念を「まず拾う」からです。たとえば、脚が4本あるのが見えたときに、それが何かは、生まれたての赤ちゃんはわからないと思いますが、家庭内外でいろんな会話を聞いていくうちに「あ、これが猫なんだ」「これはテーブル? あ、学習テーブルとは言わないんだ、学習机ね」「ごはんを食べるところはテーブルって言うんだな」というように、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら、子どもは、なんとなく猫、学習机、テーブルという、目の前の概念を学習していきます。「1粒」「2つ」も最初は理解できなくとも、何度も見聞きするうちに、数の概念と理解して習得していくのです。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。


