脳科学者の瀧靖之先生に、家庭で「算数脳を育むためにできること」を聞きました。

配膳のお手伝いで工夫する力が育つ

そもそも「家事」自体が、子どもの脳の発達にものすごく良いといわれています。さまざまな分野で活躍する一流の人たちが小さいときに何をやっていたかというと、まず一つは「知的好奇心を伸ばすような活動」、もう一つが「家事」だったという研究があるそうです。家事は親子のコミュニケーションが密に取れるので愛着形成に役立ったり、主体性や責任感が持てたりと、脳科学的に見ても脳が成長する要素が多く入っています。どう工夫すれば家族が心地よく快適に感じるかなどを考える共感性など、非認知能力の向上にも役立ちます。乳幼児期は重たい食器は持てないので、「コップを1つ渡して」「お箸を2膳並べて」などとお願いして、配膳を少し手伝ってもらうといいでしょう。指示に数字を入れると、数の概念に触れる機会にもなります。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。