脳科学者の瀧靖之先生に、家庭で「算数脳を育むためにできること」を聞きました。
木製段そろばんを指さし笑っている男の子
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家庭で一生モノの「課題解決力」を育む

わが子に算数を得意に、好きになってほしい。多くの親はそう願っていることでしょう。子どもたちは、学校や塾での授業を通して学んでいきますが、この「算数を解く力」は、実は未就学時から家庭で育めます。一言でいえば“算数脳”を育めばいいのです。

瀧 靖之脳科学者医学博士
瀧 靖之脳科学者医学博士。東北大学加齢医学研究所臨床加齢医学研究分野教授。東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターセンター長。著書に『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ』など。

といっても、家でガリガリと計算や難しいドリルをずっとやらせてくださいと言うわけではありません。私の言う算数脳とは、数や量といった数の概念をふくむ目の前の情報を正確に捉え、筋道を立てて考えることで問題を解決できる思考を持った脳のこと。この思考力が身につけば、算数の問題を解くという机上での学びを超え、生涯を通した「課題解決力」の土台となります。

そのような「論理的思考力」を中心とした脳の使い方は、家庭でどう教えればいいのでしょうか?

乳幼児期(0〜3歳)、幼稚園期(4〜6歳)、小学校低学年(7〜10歳)の発達段階別に、コツを紹介します。声かけやお手伝いなど、どれも手軽に家庭に取り入れられる方法です。

今回は、これらの「おうち学習法」を、私自身、1児の父として試行錯誤してきた経験に脳科学的知見を合わせて、なるべくわかりやすくお伝えできればと思います。難しく考えず、まずはひとつから、楽しく取り入れてみてはいかがでしょうか。

※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。