いつまでも健康で長生きするには、どうすればいいか。順天堂大学医学部特任教授の小林弘幸さんは「入浴は質の良い睡眠を手助けしてくれる上に、心臓や血管の状態を維持してくれる効果もある。毎日お風呂に入る人とそうでない人とでは、要介護認定になるリスクすら変わってくるほどだ」という――。

※本稿は、小林弘幸『科学的に証明された 自律神経を整える習慣』(アスコム)の一部を抜粋・再編集したものです。

散歩をする老夫婦
写真=iStock.com/mykeyruna
※写真はイメージです

年を取ると眠れなくなる理由は副交感神経

もっともわかりやすい自律神経失調症の症状のひとつは、睡眠の不調です。

日中とは違い、夜には副交感神経が優位になるはずなのに、そうならない。すると、なかなか寝つけない、ぐっすり眠れない、睡眠のリズムが乱れる……といった悩みを抱えることになります。

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睡眠不足が続き、休日でも疲れがとれるどころか、かえって眠りのリズムを崩してしまい、より疲れた感覚で月曜日を迎えてしまうこともあります。こうした負の連鎖は、「睡眠負債」とも呼ばれています。

ところで、睡眠の不調を訴える人の多くは、ある程度年齢を重ねた人たちです。子どもの多くはスイッチが切れたように長時間眠りますし、10代、20代のころから不眠で悩む人はあまり見かけません。この原因も、自律神経が関係しています。副交感神経は男性は30代、女性は40代から下がる傾向にあります。

つまり、その年代になっても副交感神経をなるべく下げないようにすれば、睡眠も改善され、どんどん「睡眠貯金」ができるはずなのです。