鍼治療を受けても睡眠不足では効果半減
どんなにそのほかの方法で自律神経を整えようとがんばっていても、睡眠を充分に満たせていなければ、たちまち不調になります。なぜなら、睡眠不足は副交感神経を抑えてしまうからです。
副交感神経が充分に上がらないまま再び朝を迎え、仕事や学校に出かければ、やるべきことが山積みでさらに交感神経が刺激されます。徹夜明けにハイテンションになるのは、交感神経が優位になっているからです。
「いまは忙しい時期だから仕方ない」とか「睡眠時間を削ってでもがんばるしかない」なんて考えていると、そのうちどうやっても副交感神経が上がらなくなってしまいます。これこそ、深刻な自律神経失調症を招く典型的なパターンです。
もっとおそろしい話もあります。睡眠不足などで自律神経が乱れた状態だと、医学的治療を受けても効果が半減してしまうこともあるのです。肩こりや腰痛などの理由で鍼治療を受けた場合でも、自律神経が乱れている人は、そうではない人の半分程度しか効果が表れません。
眠れないほど忙しい、という考え方は、つい睡眠不足を正当化してしまいます。でも、その結果自律神経が乱れれば、体の回復もままならず、脳に血流も行き届かず、結局、仕事でもよいパフォーマンスができなくなってしまうのです。睡眠は自律神経を整える基本だと考えるようにしましょう。
規則正しい睡眠のカギは「光と体温」
睡眠を大切にするためのポイントは、副交感神経が上がってくるタイミングに合わせてしっかり眠り、自分に必要な睡眠時間を確保して起床することです。
必要な睡眠時間は個人や年齢によって差がありますが、多くの人は最低でも6~7時間は必要だといわれています。もっとも、私はいわゆる「ショートスリーパー」で、4~5時間も眠れば充分なのですが、これは全体の1割にも満たないやや特殊な例です。
環境や職種によっては、夜眠って朝起きるという時間軸に沿わない方もいらっしゃるかと思いますが、その場合でも、規則正しい睡眠をとることができていれば問題ありません。
では、「規則正しい睡眠」を続けるには、何が大切だと思いますか? それは、大きく分けて「光」と「体温」です。このふたつを気遣うことで、質のいい睡眠を得ることができるようになります。
