認知機能の低下を防ぐには何をするといいか。医師の和田秀樹さんは「認知症の進行を遅らせる秘訣は、体と頭を使い続けることだ。“全身運動”であるカラオケは脳トレよりも断然、おすすめだ。歌う時にはポイントがある」という――。

※本稿は、和田秀樹『80歳から始めてよかった100のこと』(永岡書店)の一部を再編集したものです。

カラオケを楽しむシニア女性
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40~50代から始まる、のどの筋肉の衰え

よくむせるようになったり、せき込むことが多くなったりしてきたら、「のどの老化」が進んでいるのかもしれません。加齢や病気でのどの筋肉が衰えると、のみ込んだ時にのど仏が上がりにくくなり、誤嚥を起こしやすくなります。

「75歳を過ぎたら、ほとんどの人に嚥下障害の疑いがある」と言う医者もおり、昨今では誤嚥性肺炎で亡くなる人が増えています。のどの筋肉の衰えは40~50代から始まっているので、今からでも「のみ込む力」を鍛えましょう。

嚥下と発声は共通した筋肉を使うため、「音読」でのどを鍛えるといいでしょう。ウォーミングアップを兼ねて、「あめんぼ赤いな」で始まる北原白秋の詩『あめんぼの歌』(五十音)を読んでみましょう。

姿勢を正してお腹をふくらませ、ゆっくり、はっきりと発音することを意識します。のどと舌の筋肉は密接に関係しているため、口まわりと舌をしっかり動かすのがポイントです。