資産を増やすには、成功者のやり方をマネすることが近道になる。たとえば、ウォーレン・バフェットはどうやって巨額の富を築いたのか。アメリカ人企業家、サヒル・ブルームさんの著書『人生の優先順位は「5つの富」が決める』(早川書房)より、一部を紹介する――。
ユーロ硬貨を積み重ねる手
写真=iStock.com/acilo
※写真はイメージです

雪だるま式に増える「複利」の威力

複利で増やす第一のルールは、不必要に中断しないこと
──チャーリー・マンガー

こんな昔話がある。ある若い発明家が、宮廷で王様に最新の発明品を紹介した。その名もチェスという。王様は新しいゲームが気に入ったので、望むものは何でもやろうと発明家に言った。

すると、発明家はこう答えた。「王様、私が欲しいのはお金でも宝石でもありません。ほんの少しのお米だけでいいのです。チェス盤の1マス目に1粒の米を、2マス目に2粒の米を、3マス目に4粒、4マス目に8粒、というように64マス分のお米をいただければ」

王様はずいぶんと控えめな申し出に驚きながらも、にこやかに大蔵大臣を呼んだ。

大蔵大臣が米粒を渡しはじめると、王様が申し出をみくびっていたことがはっきりした。1列目の最後のマス目では128粒。2列目の最後のマス目では3万2768粒。3列目の真ん中のマス目にくると、52万4288粒。見事にかつがれたと悟った王様は護衛兵に合図して発明家を処刑させたが、その死に顔には不敵な笑みが貼りついたままだった。

残酷な王様だが、賢明な判断だった。あのまま続けていれば、発明家に1800京(18に0を18個つけた数だ!)以上の米粒を渡すはめになったのだから。

この忌まわしき物語ほど、自然界でも一、二を争う偉大な力の威力をまざまざと見せつけるものはないだろう。ぼくたちは、この偉大な力をきちんと理解して、お金の富に恵まれた人生を築く旅に生かさなければならない。

その力とは、複利だ。