脳の老化を防ぐのに、難しい脳トレは必要ない。日常の行動を工夫するだけで、衰えに抵抗できる。いつまでも若い脳でいるために今日できる新習慣を、脳科学者が教える。

脳内で使う部位が多いほど若返る

できたことができなくなる、覚えられなくなる――日常の「できなさ」という形で脳の老化を感じる方は多いでしょう。

「脳の老化」とは、物理的に脳が萎縮することです。若いころの脳は頭蓋骨いっぱいに詰まっていますが、年を重ねると隙間ができます。考える働きそのものを担う表面も、表面同士をつないで信号を伝える内側も縮んでいく。使われない神経細胞は生きたまま小さくなって働きを失っていきます。

では、なぜ縮むのか。原因の一つが、神経同士のつながりが新しく伸びなくなることです。

(構成=本誌編集部 イラストレーション=岸 潤一 図版作成=大橋昭一)