2026年8月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3をお送りします。国際政治部門の第3位は――。
▼第1位 日本の新幹線の17倍もつくったのに、運賃は高くて駅はガラガラ…習近平が採算度外視で広げた中国高速鉄道の末路
▼第2位 だから習近平は心底焦っている…中国のITもEVも壊滅させる力を持つ日本が世界シェア8割を握る"素材"の名前
▼第3位 プーチンは動揺し、言葉を失ったとの指摘も…習近平に見放され、側近も友好国も停戦を迫る独裁政権の末期症状
側近の進言を一蹴したプーチン大統領
プーチン政権では、ロシア軍が現在の前線で戦闘を凍結すべきか、それともドンバス地方全域の制圧を目指すべきかが争点になっている模様だ。
英ロイター通信は7月9日、クレムリンに近い複数の情報筋の話として、大統領側近らが戦争長期化を防ぐため、現在の前線で戦闘を停止するよう大統領に進言したと報じた。
ロシア軍はこれまでに、クリミア半島と南東部4州というウクライナ領土の約2割を実効支配しており、これを成果に停戦に持ち込むよう提言したものだ。
しかし、プーチン大統領は戦争凍結を訴えた側近らを叱責し、ドンバス地方の完全制圧を命じたという。ロイターによれば、ウクライナ軍のドローン攻撃が大統領の怒りを高め、「強力な反撃」を軍に指示したという。
報道が事実なら、戦争が泥沼化する中、クレムリン内部で早期停戦論をめぐり、意見対立があることを意味する。
ロシア国内に広がる停戦論
停戦論をめぐっては、カザフスタンのトカエフ大統領が7月25日、西シベリアのオムスクでプーチン氏と会談し、「この紛争の性質を理解するのは難しい」「若い人々が命を落としており、止めるべきだ」と述べて注目された。トカエフ氏は各国からこの旨進言するよう要請を受けたと述べ、二人のやりとりはロシア国営テレビで報じられた。
ロシアのSNS・テレグラムで発信する新興の独立系情報チャンネル「クレムリンのたばこ入れ」(7月27日)によると、トカエフ発言はロシアのエリート層を動揺させ、停戦支持派が急増した。軍内部でも、生きたいという気持ちから、特別軍事作戦の終結を求める声が増えているという。
同チャンネルはまた、トカエフ氏の呼び掛けの背後に、中国の習近平国家主席がいる可能性があると指摘した。

