大事なのは時間をかけて保有し続けること

複利の力を利用しようとする人は、みなバフェットを見習うべきだ。つまり、もっとも大事な要素は年平均リターンではなく時間なのである。

ウォーレン・バフェット
ウォーレン・バフェット(画像=USA International Trade Administration/CC-PD-Mark/Wikimedia Commons

ベストセラーの『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』(ダイヤモンド社)や『SAME AS EVER この不確実な世界で成功する人生戦略の立て方 人の「行動原理」が未来を決める』(三笠書房)の著者であるモーガン・ハウセルは明快に説明する。

「複利とはリターンを時間で累乗することですが、時間は指数です。だからこそ、それを最大化すべきなのです(※1)

複利の力を最大限に活かすもっとも普遍的で魅力的な方法は、株式や低コスト分散ファンドといった流動性の高い資産に投資して、それを保有しつづけることである。ファイナンシャル・アドバイザーや金融の専門家が複利運用を語るときは、こうした資産への投資を指すことが多い。

投資素人でもリターンを得られる

人はえてして少しでも高いリターンを得ようとして、株式銘柄や資産の完璧な組み合わせを見つけることに膨大な時間とエネルギーをかけたり、高い手数料を払ってそれをファイナンシャル・アドバイザーに依頼したりする。でも、もっとシンプルに、分散インデックスファンドを買って複利運用すれば、時間や労力やリスクの調整後でも長期的にもっとも理にかなったリターンを得られるし、それは数学的に見ても明らかだ。

市場を上回る実績や専門知識を持つプロの投資家でもない限り、たえずインデックスファンドのリターンを上回る運用をすることなど、まずできない。だからこそ、平凡なリターンを受け入れつつ、市場にいる時間を極力長くして莫大な報酬を得られるようにするほうが賢明なのだ。

ベストセラー『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』(ダイヤモンド社)の著者のニック・マジューリは、長期的なバイ・アンド・ホールド投資戦略の主唱者である。ぼくが、若いときの自分にいちばん伝えたいアドバイスは何ですか、と訊ねると、彼は、若いうちから貯蓄と投資に励む大切さだと答えた。