忙しい日々でも、心を安定させる方法はあるのか。順天堂大学医学部特任教授の小林弘幸さんは「まず朝日を浴びて幸せホルモンの分泌を促すことが重要だ。さらに、起床後に必ず習慣化してほしいことがある」という――。

※本稿は、小林弘幸『メンタルは肉体が9割』(宝島社)の一部を再編集したものです。

カーテンを開く朝
写真=iStock.com/xijian
※写真はイメージです

朝日が体内時計をリセットしてくれる

すっきりとした気持ちで一日を過ごすために、ぜひ習慣化したいのが、朝日を浴びることです。寝不足でもないはずなのに、なんとなく朝から気分が乗ってこない人は、朝の光が足りていない可能性があります。

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人間の体には、体内時計があります。地球の一日は24時間ですが、人間の体内時計はそれより少し長い周期で動いているため、放っておくと少しずつ後ろへずれていきます。このずれを毎朝リセットしてくれるのが、朝の光です。

朝日を浴びると、脳は「朝が来た」と受け取ります。すると、自律神経は夜の休息モードから、日中の活動モードへ切り替わりやすくなります。朝の光は、目を覚ますための合図であると同時に、体と心に一日の始まりを知らせるスイッチなのです。

「幸せホルモン」が分泌され、心が安定

さらに、朝日を浴びることで分泌を促されるのがセロトニンです。セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれる物質で、不足すると気分が沈みやすくなったり、イライラしやすくなったり、やる気が出にくくなったりします。

朝の光を浴びてセロトニンの分泌が促進されると、心は安定しやすくなります。理由もなく気分が重い、午前中にエンジンがかからない、何となく不安感が強いという人ほど、まずは朝日を浴びる習慣を試してみてください。