冷たすぎる水はNG、常温でゆっくり

また、水が体に入ると、胃腸が刺激されます。特に、空っぽの胃に水が入ることで腸が反応し、ぜん動運動が促されます。腸が動き始めると、副交感神経が徐々に高まっていき、自律神経のバランスが整いやすくなるのです。

腸は自律神経と深く関わっている臓器です。腸が動けば、体の内側から「今日の活動が始まる」というスイッチが入りやすくなります。朝の水は、単にのどの渇きを潤すだけではありません。眠っていた胃腸を起こし、血流を促し、体全体を活動へ向かわせるきっかけになるのです。

このとき大切なのは、一気に大量の水をガブガブと飲むことではありません。常温の水を、コップ1杯程度、ゆっくり飲む。それで十分です。冷たすぎる水は、胃腸に負担をかけることがありますので、朝の体をやさしく起こすイメージで、無理なく飲むことが大切です。

朝はとにかく「ゆっくり」動くこと

朝は一日の自律神経のバランスを左右する大切な時間帯です。

朝起きてから出かけるまでの時間を、いつも慌ただしく過ごしていないでしょうか。目覚まし時計のアラームを何度も止め、ギリギリまで布団の中で粘る。起きた瞬間から、急いで身支度をし、朝食を流し込み、駅まで早足で向かう――。

このような「急ぎモード」全開の朝を過ごしていると、交感神経が急激に高まり、まだ一日が始まったばかりなのに、体の中はすでに過度な緊張状態になってしまいます。そして、この自律神経のバランスの乱れは、短時間で元どおりになるものではなく、一日中続いてしまうのです。

一日を通して心の安定を保ちたいなら、朝の動きをとにかく「ゆっくり」にすることです。

ゆっくり起き上がる。ゆっくり水を飲む。ゆっくり顔を洗う。ゆっくり歯を磨く。ゆっくり歩く。どれも特別なことではありません。しかし、これだけのことが、自律神経の安定にはとても大きな意味を持ちます。

目を覚ました後、ベッドで伸びる女性
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