※新井亨『トップ1%の富裕層が子どもに伝える 世界一のお金の教育』(KADOKAWA)の一部を抜粋・再編集したものです。
「会社員だからお金持ちになれない」はウソ
「会社員ではお金持ちになれない」と思っている人は多いかもしれません。
確かに、会社の給料だけで大きな資産を築くことは簡単ではありません。
毎月の給与はある程度決まっていますし、大きく増えることも少ないからです。そのため、「お金持ちになるには起業しなければならない」と考える人も多いでしょう。
しかし実際には、この考え方は必ずしも正しくありません。会社員であっても、お金持ちになることは十分に可能です。むしろ、会社員という立場を上手に活かして資産を築く人はたくさんいます。
その理由の一つが「安定した収入」です。会社員は毎月の給与が比較的安定しています。
この安定した収入は、資産形成を行ううえでとても大きな強みになります。毎月の収入が安定していることで、計画的に貯金や投資をしたりすることができます。
たとえば、毎月一定の金額を積み立てて投資をして長期的に資産を育てていく。
こうした方法は、安定した収入がある人ほど取り組みやすいものです。
「安定収入」ともう一つの強み
さらに会社員にはもう一つ「信用」という大きな強みがあります。
金融機関は、安定した収入のある人を高く評価します。そのため、住宅ローンや不動産投資の融資を受けやすいというメリットがあります。
実際に、不動産投資を始める人の多くは会社員です。
私がMBA取得コースに通っていたときも、多くの同期が経営者でなく会社員や会社役員でした。
それでも全員がお金の知識を持ち、給与以外の収入を作る仕組みを持っており、お金に悩んでいる人はほとんどいませんでした。
会社員として働きながら、金融機関から融資を得て不動産を購入し、家賃収入を得たり、給与の一部を長期で株式投資をして資産を増やしたりしていたのです。
つまり、会社員の信用を活用することで、資産形成のチャンスを広げることができるのです。
また、近年では副業という選択肢も広がっており、本業で安定した収入を得ながら、副業で新しい収入源を確保することで資産を作る人もいます。最初は小さな収入でも、続けていくうちに大きな収入になることもあります。
このように、会社員として安定して働きながら別の収入の柱を作ることは十分に可能なのです。
むしろ、最初からすべてを賭けて起業するよりも、会社員としての収入を持ちながら挑戦する方がリスクは小さくなります。
収入の基盤を持ちながら、新しい挑戦ができるからです。実際に成功している人の中には、会社員時代に資産形成を始めた人が多くいます。副業から始めた人、少額から投資を始めた人、収益不動産を購入した人は、こうした小さな積み重ねによって、少しずつ資産を増やしていったのです。

