※本稿は、新井亨『トップ1%の富裕層が子どもに伝える 世界一のお金の教育』(KADOKAWA)の一部を抜粋・再編集したものです。
成功を見せびらかす人を信じてはいけない
近年、SNSには「成功者」を名乗る人の情報があふれています。
高級車、海外旅行、豪華なレストラン、ブランド品に囲まれた生活。
SNSでは、誰でも自分を自由に演出することができます。写真の撮り方、投稿の見せ方、切り取る瞬間によって、実際よりもずっと成功しているように見せることができるのです。
高級車の写真があっても、それが本人の車とは限りません。高級ホテルの写真も、自分が泊まったものかは分かりません。豪華な食事の投稿も、転載写真かもしれません。
華僑の家庭教育では「成金的な見せ方をする人とは距離を置け」と教えます。
なぜなら、彼らは「お金を見せびらかす人は、本当のお金持ちではない」と考えており、派手な生活をSNSで見せる人は、むしろ信用されない傾向があります。そうした行動の裏には「満たされない心」があると考えられているからです。
自分の価値を証明するために、コンプレックスを埋めるために、見栄を満たすためにお金を使ってしまう人は、資産を守ることができないと見られてしまいます。
つまり、浪費を見せびらかす人は、お金を増やす能力も、お金を守る能力も、お金を長く持ち続ける能力もない人だと判断されるのです。
だからこそ、華僑はそうした人とビジネスをすることも、深く関わることも避けます。
本当のお金持ちの“3条件”
華僑の家庭では、「本当のお金持ちを見極めなさい」と教えます。
では、本当のお金持ちとはどのような人でしょうか。
華僑の教育では、三つの能力を持っている人を本当のお金持ちだと教えます。
本書でお話ししたように、大切なのは「お金を稼ぐ力」、「お金を守る力」、「お金を増やす力」。この三つが揃って初めて、本物のお金持ちと呼ばれるのです。 株式、不動産、事業など、長期的に価値を生み続ける資産を持っている人たちは、わざわざSNSで自分の生活を見せびらかす必要がありません。
なぜなら、お金を見せることで評価される必要がなく、本当に資産を築いている人ほど、生活は意外なほど地味です。無駄な浪費をせず、資産を守り、長期的な視点で増やしていきます。
それに対して、日本では「派手な成功」に憧れてしまう人が少なくありません。
特に若い人や子どもは、SNSで見える派手な成功に憧れてしまうことがあります。高級車やブランド品、豪華な生活を見ると、それが本当の成功の姿のように感じてしまうからです。
しかし、実際にはそうした生活を見せている人の中には、資産形成ができていない人のほうが多く、少しでも収入が止まった瞬間に生活が不安定になってしまいます。


