物価高で外食やレジャーを控えている人も多いだろう。ファイナンシャルプランナーの藤原久敏さんは「株主優待の中には、物価が上がるほど実質価値が高くなるものがある。上手に活用すれば外食やレジャーも楽しめる。実際に私が保有している銘柄を中心に紹介しよう」という――。
駅プラットホーム
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優待&配当利回りで、約9%

先日、保有する近鉄グループHDの株主優待が届きました。

近鉄グループHD(以下、近鉄)とは、大阪と奈良を地盤とする営業キロ数で国内最大の私鉄で、その株主優待のメインは、近鉄電車全線に乗り放題(1枚につき片道1回)となる「招待乗車券」です

前述のとおり、近鉄は営業キロ数で国内最大の私鉄なので、この招待乗車券は使いようによっては、相当な値打ちとなります。たとえば、大阪から名古屋までの運賃は片道2860円なので、この招待乗車券を使えば、1枚2860円もの値打ちとなるわけです。

*当原稿での株主優待の内容は、すべて100株保有時のもの。

この招待乗車券が年間8枚届くので、(もし、そのすべてを大阪から名古屋への移動に使えば)その価値は約2万3000円。現在、近鉄の株価は約3400円(100株で約34万円)ですから、その優待利回りは7%弱もの高水準となります。そして、近鉄の配当利回りは2%超なので、それと合わせれば約9%もの利回りとなるのです。

物価高で、株主優待の実質的価値がアップ

そんな高水準な利回りもスゴイのですが、特筆すべきは、昨今の物価高により、この株主優待(招待乗車券)の「実質的な」価値が上がっていることです。

たとえば、大阪から名古屋までの運賃は、以前は片道2410円だったのが、3年前の運賃値上げによって、現在の片道2860円となりました。ですので、この区間を基準にすれば、招待乗車券の価値は1枚あたり450円上がったわけです。実際、金券ショップ等での販売(買取)価格の水準も上がっています。

そして、昨今の物価高の流れを鑑みれば、今後、さらなる運賃アップの可能性も高く、そうなれば、近鉄の株主優待(招待乗車券)の実質的価値は、さらに上がっていくことが期待できるわけですね。