自身の興味関心を、考えて
住んでいる地域や行動範囲に縛られにくい(多くの人が使うことができる)ものとして、極楽湯(無料入浴券)や東京テアトル(映画ご招待券)など、全国展開しているような企業の株主優待が挙げられますが、「自身が使える」ことと、「自身が使いたい」こととは別物です。
ただただ、「物価高に強いから」と、たいして興味のない(でも、使えそうな)優待銘柄に投資をして、その株主優待を手に入れても意味がありません。ましてや、「せっかく手に入れたのだから」と、ムリヤリ消化するべく、時間や労力を無駄にしては、むしろ大きなマイナスです。
と言いながら、私自身、かつて東京テアトルに投資をして、年間8枚もの映画ご招待券を手にして喜んでおりましたが、たいして映画好きでもない(むしろ苦手な)私はすぐに持て余しました。そして、その優待をムリヤリ消化しようと、一時期、かなりの頻度で映画館に足を運び、恥ずかしながら、身も心も大きく疲弊した記憶があります。
物価高に強い株主優待(金額ベースではなく、商品そのもの)は数少ないだけに、「せっかく見つけたのだから」と、自身の興味関心を考えず買ってしまう可能性は高いだけに、気を付けたいところです(私自身も、以後、気を付けています)。
物価高に強い、外食優待は?
ちなみに、外食企業の株主優待は、そのほとんどが「○○円分の食事券」などと金額ベース(物価高に弱い)なのですが、そんな中でも探せば、金額ベースではない、商品そのものの優待(物価高に強い)もあります。
たとえば、日本マクドナルドホールディングス(以下、マクドナルド)の株主優待は、お好きな(一部除く)バーガー類・サイドメニュー・ドリンクの引換券6枚セットが年2回もらえます。高額なメニューを選ぶほどお得度は増すことから、メニュー価格が年々値上がりする中で、この優待の価値は上昇しています。
そして、松屋フーズホールディングス(以下、松屋)の株主優待は、全メニュー(一部除く)の中から1品どれでも選べるお食事券が年間10枚(継続保有3年以上で12枚)もらえます。こちらも、メニュー価格の上昇にしっかり対応できる優待ですね。
マクドナルド、松屋のいずれも全国展開している人気チェーン店で、非常に使い勝手の良い優待と言えるでしょう。私自身も、普段からマクドナルド、松屋はよく利用しており、これはムリなく使える、というか、ぜひとも欲しい優待です。
ただ、マクドナルドの株価は約8200円(100株で約82万円)、松屋の株価は約5200円(100株で約52万円)と、いずれもかなり高額な水準にあります。そして、いずれもPERやPBRといった指標面からも決して割安とは言い難い水準で、配当利回りはいずれも1%未満と、少々魅力に欠けます。
そんなことから、いずれも、現在の株価は(私の判断では)納得できる水準ではないことから、残念ながら、購入には至っておりません。

