お見合い、不成立
これは、ある男性会員様のお話です。
お見合いしたけれど、結果は不成立。
年収・職業といった、いわゆる「条件面」では女性が求める水準を十分にクリアしていました。会話の内容も、テンポもとくに問題はなし。
一体、なぜ?
後日、女性側からのフィードバックで判明した理由は、「臭い」でした。
男性は「清潔感には気をつけていたんです。汗拭きシートも持って、デート前にはちゃんと拭いていました」と振り返ります。本人なりに対策していたつもりでした。
しかし、女性が問題にしたのは、彼自身の体臭や汗のにおいではなく、ジャケットの裾から漂う「服の生乾き臭」でした。
本人が必死にケアしていたポイントと、実際に見られていたポイントが、見事にずれていたのです。
夏は、汗や皮脂、衣服の水分といった要素が一年でもっとも顕著に現れる季節です。冬であればやり過ごせたわずかなにおいが、夏の高い気温と湿度によって容赦なく周囲に露呈します。
「清潔感に気をつけているのに選ばれない」という男性が増えるのも、この季節ならではの現象と言えるでしょう。しかし問題は、本人の清潔さそのものではなく、「どこににおいの死角があるか」がわかっていないことにあるのです。
データが示す男女の感覚差
「そんなことで?」と思う読者もいるかもしれませんが、冒頭の事例はけっして珍しいことではありません。
実際に結婚相談所の仲人へ聞いたところ、夏場に女性が交際希望を出すのを躊躇うポイントとして多く挙がったのは、汗そのもののにおいはもちろんですが、洋服の生乾き臭、口臭、そして良かれと思ってつけている「強すぎる香水や柔軟剤のにおい」でした。
興味深いのは男女間の感覚のズレです。
婚活支援サービスを展開するパートナーエージェントの調査(20〜39歳男女360名)によると、「洋服から生乾きの臭いがする」を不潔と感じると回答したのは、女性が58.3%だったのに対し、男性は25.0%。実に33ポイント以上の開きがありました。男性が気にしていない細部を、女性はしっかり感じ取っているのです。
重要なのは、これらがすべて「本人の手入れや配慮によってコントロールできる領域」であるという点です。
無頓着なまま放置された服の生乾き臭や、過剰に振り撒かれた香料は、清潔さそのものより、相手に対する「配慮のなさ」や「生活習慣の乱れ」をダイレクトに伝えてしまいます。
つまり婚活におけるにおい対策とは、単に無臭にすることではなく、「目に見えない細部まで自分を客観視し、リスクを管理できているかどうか」を測る指標になっているのです。
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