居酒屋などの飲み放題プランで店側が儲かるカラクリは何か。サワーやハイボール、ソフトドリンクの原価率は、1杯数十円程度と非常に低いが、大量に頼まれると店側が赤字に追い込まれるアルコールがあるという。ライフ・リサーチ・プロジェクトが編集した『“食通”も知らない 食べ物と値段の本当の関係』(青春出版社)より、紹介する――。(第2回)
ビールやカクテルなどの飲み物
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1日100杯の水で1日150円のコスト

本稿では、「飲食店」の値付けをめぐる裏話を紹介していきましょう。まずは「水」です。

多くの飲食店は、「水」を無料で提供しています。むろん、水といえども、原価はゼロではありません。水道代に加え、給水機を使うとその電気代がかかり、コップに入れて使えば、それを洗う洗剤費や手間賃がかかります。結局、水一杯の原価はいくらくらいになるのでしょうか?

まず、水自体の原価(水道代)は、ごくわずかです。水道料金は自治体によって違いますが、1杯200ミリリットルで0.05円くらいのものでしょう。

それを給水機に入れたり、浄水器や製氷機を使うと、その電気代やフィルター代で、1杯当たりにつき、0.1円から0.5円はかかることになります。

さらに、コップを洗うさいの洗剤代や水道代、食洗機の電気代などが1円程度はかかります。

それらをすべて合わせて、1杯1.5円はかかっているとみていいでしょう。1日100杯の水を出す飲食店なら、1日150円。年間で約5万5000円がかかる計算になります。

そして、これに最も大きな経費、人件費が加わります。水をお客に出すウエイトレスや食器洗いのバイトを雇うと、彼らに支払うコストがはるかに大きくなります。