ファミレスの儲けを生む構造はどうなっているのか。お客にお得感をアピールできるうえ、コストを削れるダブルでおいしいシステムがあるという。ライフ・リサーチ・プロジェクトが編集した『“食通”も知らない 食べ物と値段の本当の関係』(青春出版社)より、紹介する――。(第3回)
ファミレスで最も利益率が高いメニュー
ファミリーレストランの原価構成は、おおむね次のような比率です。価格の約30%が人件費、家賃・光熱費が約25%。そして、食材原価が約30%、残りの約15%が利益という内訳です。
むろん、食材原価の低いメニューほど、ファミレスの利益に貢献し、食材原価が高いメニューに注文が集まると、ファミレスの利益は小さくなります。
ファミレスのメニューのなかで、最も利益率が低いのはステーキです。たとえば、2000円のステーキの場合、牛肉のほか、付け合わせの野菜、スープ、ライス(パン)などで、食材費に800円はかかっています。食材原価が値段の40%を占め、利益はわずか5%になってしまうのです。
一方、利益が最も大きくなるメニューのひとつは、雑炊です。食材原価は20%前後と低く、しかもつくり方は簡単です。工場で大量につくっておき、各店舗では温めるだけでOKという形にすると、原価をおさえられるのです。
その他、ファミレスにとって利益の大きいメニューは、コーヒー、ジュース、アルコール類、パスタ、デザートなどです。

