お店が「お代わり無料」を導入する理由
飲食店では、コメを一括仕入れすることで、お茶碗一杯当たり(150グラム)の白飯の原価を30円以下におさえてきました。
まず、コメは大量仕入れすることで、10キロを4000円以下で仕入れてきました。生米1キロ(原価400円・7合弱)を炊くと、2.2~2.3キロの白飯になります。
それは、お茶碗約15杯分です。すると、1杯当たり26.7円になるという計算です。お客に無料でお代わりされると、その分、マイナスが生じるというわけです。
ただ、「お代わり無料」というシステムには、そのマイナスを補う抜群の集客効果があります。「あの店はお代わり無料だから」という付加価値が、リピーターを増やすのです。チラシをまくなど、広告にお金をかけるよりも、よほど集客効果の高い方法なのです。
むろん、そうしてお客が増えれば、他のメニューでマイナス分を回収することができます。トータルで、より大きな利益が出るという見込みが立つからこそ、お代わりを無料にしているのです。
サワーやハイボールの原価は1杯数十円程度
居酒屋などの「飲み放題」プランは、一定料金で時間内なら何杯でもお代わり自由というシステムです。2時間で1500円とか2000円といった価格に設定され、多くの場合、お客が3杯飲めば、一品ずつ注文するよりお得になるといったあたりに価格設定されています。その価格設定で、店側は損をすることはないのでしょうか?
店側は、その価格設定でも、十分に利益を出しています。アルコール類やソフトドリンクなど、飲み物は原価率がひじょうに低いからです。
たとえば、サワーやハイボール、ソフトドリンクの原価は、1杯数十円程度。お客に10杯飲まれても、原価は数百円程度です。そうした種類の飲み物なら、飲み放題1500円の価格設定で10杯飲まれても、儲けがでるというわけです。
ただし、ビールだけは、飲み放題店泣かせです。ビールは単価が高いので、酒に強い人がビールをがんがん飲むと、店側が赤字になる場合もありえます。ただ、そんな酒豪はマレなので、トータルでは店側は十分に利益を出せるというわけです。

