中年期の気分の落ち込みを防ぐために、効果的な食べ物は何か。医師の和田秀樹さんは「中年期には神経伝達物質のセロトニンが減少し、これも気分の落ち込みなどに影響を与える。この悪影響を少しでも減らすには、セロトニンの原料であるトリプトファンを多く含む食材をきちんと摂ることが大切だ」という――。

※本稿は、和田秀樹『70歳からの老けないボケない記憶術』(ワン・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

レストランでサラダを食べる女性の手
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キレまくる「シルバーモンスター」の正体

終生、メンタルヘルスを良好に保つことは、人生100年時代には重要なテーマになってきます。とくに感情の老化や劣化については、これを十分に理解し、みなさんの生き方に役立ててほしいと思います。

まず取り上げるのは、感情のコントロールとキレやすさの問題です。

近頃ネットニュースなどを見ていると、「シルバーモンスター」という語にしばしば遭遇します。銀色怪物。なんともすさまじい形容ですが、言い得て妙と納得する人も多いでしょう。

このシルバーモンスターは、キレまくりの暴走型高齢者を指しますが、周囲に恐怖心すら抱かせるのは、どうも女性よりも男性高齢者のほうが多い気がします。

飲食店や銀行、病院などで、スタッフに食ってかかる老人を目にしたことは、みなさんもあるでしょう。居酒屋などでお酒が入った状態なら、酔いと怒りの相乗効果ということも考えられます。しかし、近頃は素面しらふの場面で大変なことになっているのです。

こうしたモンスターに共通するのは、ほんの些細なことがきっかけで、いきなり感情が爆発してしまうことです。そしていったん火がついてしまったら人の話など耳に入らず、いくらなだめても無駄ということです。

騒ぎに巻き込まれた人は、モンスター老人がいったい何を求めているのか、どんな結論を望んでいるのかさえ理解できない、というのが正直なところでしょう。