脳のバランスを良くするにはどうしたらいいか。脳内科医の加藤俊徳さんは「ある絵をみて『2人の探検家が洞窟に入っていきました。そこで動物を見つけましたが、その動物とはなんでしょう?』と言われたとき、左脳化しすぎた現代人は中々答えられない。意識して右脳を使うことが、とても大事だ」という――。

※本稿は、加藤俊徳『脳は右から若返る』(大和書房)の一部を再編集したものです。

ライトのついたキャップを被った子ども
写真=iStock.com/RichVintage
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脳のバランスを意識しよう

脳のコンディショニングによって、左脳に偏っていた脳の使い方のクセを改善し、脳のバランスをよくすることができます。

たとえば、自己愛が強すぎると感じたら他人愛にシフトして人を思いやった行動をしたり、言語ばかり使用している生活であれば絵を描いてみたりするなど、左脳とは対極にある行動をしてみるのです。

そうすることによって、左脳に偏った脳のクセを、中庸の状態にできます。

私もここ数年、執筆が重なり言語ばかり使っているため左脳化しているなと感じています。講演も多く、しゃべりすぎるとどんどん左脳化するようです。逆にいえば、「言葉で表現するのが苦手で……」という右脳人間も、意識して話す機会を増やしていけば左脳が刺激されます。

講演やラジオ番組でしゃべる機会が多くなると、絶えず言語系のシステムでいます。以前はその場の勘や感覚で話していたのですが、だんだん言葉として精密な準備をするようになったため、自分の枝ぶり脳画像を見ても左脳化してきたことがわかります。

「こう言えばわかりやすい」「こう聞かれたらこう答える」などと考えて話をしています。

もともと私は、「脳番地」や「健康脳」など商標登録になっている造語やキャッチコピーをつくるのが得意でしたが、それを言葉としてアウトプットするようになると、左脳化が進んでいきます。

前者はひらめきや全体像の漠然とした輪郭を捉えた概念から始まるので右脳がまず働きますが、それを意図的に明確な言葉にしたり、並べ替えたりして推敲していくと左脳が働くからです。

そのため、できるだけ自然現象からインスピレーションを得たり、ものをつくったり絵を描いたりするなど、言葉でアウトプットしないようにする必要を感じています。

絵を描く、ものをつくる、部屋の模様替えをする、掃除をするなど言語系ではない行為をすることで、脳がコンディショニングされてバランスがとれるのです。