脳をいい状態に保つにはどうすればいいか。脳内科医の加藤俊徳さんは「何かを深く考え続けていると、脳の切り替えができないことが表情に出て、自然と笑わないで近寄りがたい人になる。このようなときに、自分でできる簡単な脳コンディショニングがある」という――。

※本稿は、加藤俊徳『脳は右から若返る』(大和書房)の一部を再編集したものです。

部下を叱る女性上司
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悩み事で一晩中脳が刺激されて疲れる

あなたにも経験があるのではないでしょうか。会社でいやなことがあった、仕事がうまくいっていない、恋人から別れ話を切り出されたなど、悩み事を抱えていると悶々として、深い睡眠ができません。

そうすると当然、朝を新鮮な気持ちで迎えることはできません。それは睡眠中でも思考がオフにならない、つまり脳の働きを止められず、一晩中、脳が刺激されて疲れているからです。

前日までの出来事記憶がいったん整理されリフレッシュした状態でないと、朝を気持ちよく迎えられません。

夜、深く眠ることによって脳の作業記憶の働きが遮断され、1度オフになります。このオフがうまくできないと、気持ちよく眠れません。オンとオフ、つまり1日のメリハリがつかないと、脳は疲れてしまうのです。

睡眠によって外部刺激や外部情報からシャットダウンされた脳は、その間に昼間取り込んだ情報の整理をしたり休んだりしています。そうしないと、起きているときに脳がうまく機能しなくなるのです。