※本稿は、横山光昭・関口博美『おふたりさまの老後資金は「これ」で増やす』(小学館)の一部を再編集したものです。
教育費が原因で老後に迷惑をかけることも
子どもの教育費に懸命で、老後資金が貯められない家庭は結構あります。そのひとつがEさんのケース(図表1)です。この場合、まず私たちの取り組みをお話しします。
とはいえ「学費をどう工面するか」について、子どもたちと簡単に話し合えない気持ちも理解できます。些細なことから少しずつ、子どもたちとお金のあり方を話し合い、親の考え方や懸念事項、目指したい姿などを伝えてみてはいかがでしょうか。
その後、時機がきたら改めて場を設け、子どもたちの進路や教育資金の見通し、親はどれくらいサポートできるのか、不足分はどう工面していくのかなど、親子で考え方を共有していくよう助言しています。 Eさんのケースでは、子どもひとりにつき300万円を用意し、残ったお金と毎月の貯蓄は老後資金に回すことになりました。300万円あれば、入学から2年分くらいの学費をまかなえます。18歳で入学すれば20歳までの援助となります。
教育費をかけすぎて老後資金が苦しくなると、最終的に子どもたちの世話にならざるを得ないことが多々あります。長期的な視点で、わが子に老後の心配をさせない、老後に迷惑をかけないように準備することも、親の務めの一つだと私たちは助言しています。
「オンライン塾」で塾代を削減
文科省の調査(2023年度)によると、高校生の塾の平均費用は公立高校在学生が年間38万1000円、私立は同44万4000円です。意外と少なく感じるかもしれませんが、あくまで平均額。予備校などに通えば、年間50万円前後かかるのが相場です。
さらに、大学受験を控えた高校3年生になると、講座数を増やしたり、夏期講習や冬期講習に通ったりして、100万円程度かかることもザラです。
そこで教育費の削減のためにも検討してほしいのが「オンライン塾」の活用です。スマホやパソコン、タブレットなどで授業の動画を視聴する、新しいタイプの学習方法です。
たとえば、最大手の『スタディサプリ』は高校生向けコースが月額2178円から利用できます。大学受験講座では志望校ごとに対策をした講座が選べるなど、教育DX(デジタルトランスフォーメーション=デジタル技術を活用した変革)時代の新たな学び方として注目されています。


