「電気・ガス・水道代」削減のコツ
「変動費」にも具体的な削減のコツがあります。原油高や円安、インフレの影響で水道光熱費の負担はますます大きくなりました。電気やガス、水道代など、前年と同じ使用量なのに請求額が高くなり、驚かれる方も多いでしょう。
ここでFさん(64歳)のケース(図表2)を紹介します。雇用延長で働くFさんは、65歳の定年時に退職一時金を受け取る予定です。妻もパートで日中は不在のため、電気料金は夜間帯に割り引かれるプランにしていました。洗濯は夜間に風呂の残り湯も使って行います。
ところが、時間をかけてタオルだけ、下着だけ、トップスだけ、ボトムスだけと細かくわけて洗濯。電気代も水道代も高くなり、水道光熱費は月額5万6000円に膨らんでいました。
対策は明確。洗濯回数を減らすに尽きます。どうしてもまとめ洗いに抵抗があるなら、風呂などの残り水で簡単に予備洗いしてはいかがでしょうか。まとめて洗濯すれば、確実に電気代も水道代も削減できます。
このほか、シャワーヘッドを節水タイプに換えるだけで、水道代、ガス代とも安くなります。蛍光灯や電球を、よく使う部屋だけでもLED照明に換えると電気代も節約できます。契約プランの見直しによる効果も期待できます。
電気やガス、通信費などは、ネット上でさまざまな無料の料金シミュレーションが可能です。すぐに変更するつもりはなくても、どんなプランを使えばどの程度安くなるのか、把握しておいて損はありません。
食費は「1週間で管理」がおすすめ
食費は、1週間の予算を決めて管理する方式をおすすめしています。給料日の直後は贅沢、給料日の直前は節約というムラが防げるからです。やり方は簡単。まずは毎月の食費を大雑把に算出しましょう。それを5週間で割った金額を1週間の予算にします。5週目の予算は、2~3日分余る計画です(図表3参照)。
毎週決まった曜日に決まった金額を予算として財布に入れ(またはプリペイドカードやアプリにチャージ)、翌週の同じ曜日にその予算を更新します。使い残しは翌週、好きに使うもよし、貯金に回すもよし。足りなければ翌週の予算から前借りします。
日用品代も同様に週予算で管理すると、ムダが減り、安定しやすくなります。食費や日用品代の安定は、支出全体の安定につながります。ぜひ一度、お試しください。
〈関口の見方〉わが家の食費は週1万5000円
わが家の食費も「週予算」で管理しています。現在、家族6人で暮らしていますが、食費は週1万5000円(酒代は除く)に決め、その範囲でやりくりします。
週予算にすれば家計簿をつけなくても食費が管理しやすくなり、ムダ遣いも防ぎやすくなります。
〈Fさんの改善ポイント〉
堅実な収入があるためか、電気やガス、水道を節約の意識なく使い、ふたり暮らしとは思えない水道光熱費でした。
見直し後はなるべく洗濯をまとめ洗いにしたり、シャワーへッドの交換やリビングの照明をすべてLEDに換えたりして、大幅に削減。食費や日用品費は週ごとの予算管理方式に変更し、ムダを減らしました。
年金暮らしになれば収入が減るため、早い時期からコンパクトな暮らしに慣れるよう心掛けましょう。





