65歳の適正体重はいくつか。医師の和田秀樹さんは「高齢者にとって食欲は意欲そのものなので、無理をしてでも食べたほうがいい。もしあなたが170センチで70キロ台後半だとしたら、あわててダイエットする必要はない」という――。

※本稿は、和田秀樹『65歳からは戦略的ちょいデブ』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

醤油ラーメン
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「最近食が細くなった……」を放置したらダメ

「昔はカルビをお腹いっぱい食べられたのに、最近は脂っこいものを受けつけなくなった」「食事の量が減って、あっさりしたそばやうどんばかり食べている」。

そんな変化を、「年をとったのだから当然だ」と受け入れてしまってはいけません。食が細くなることを放置するのは、自ら老いを受け入れ、心身の活力を手放すことと同じだからです。

加齢とともに消化機能が落ちたり、飲み込む力(嚥下機能)が弱くなったりするのは事実です。だからこそ、これからは意識して食べることが必要になります。

お腹が空かないからといって食事を抜いたり、消化のいいものばかり食べたりしていては、体は省エネモードになり、どんどん筋肉が落ちていきます。食が細くなったと感じたら、それは「もっとおいしいものを探しなさい」という体からのサインだと考えてください。

近所で評判の店に行ってみる、昔好きだったうなぎ屋を訪ねてみる、スーパーで一番いい肉を買ってみる。そうやって脳と胃袋を刺激し、「食べたい」という欲求を呼び覚ますのです。

食べる努力ができる人は、間違いなく長生きできます。食欲を維持することは、この年代における立派な才能であり、達成すべき目標なのです。