中高年の健康維持にはどんな食材を摂るといいか。医師の和田秀樹さんは「65歳をすぎて、今の体重が『ちょいデブ(BMI25〜30)』の範囲にあるなら、それをキープすることが最大のミッションだ。そのために大きく関わる便通の解消にサラダばかり食べる人がいるが、実はもっと効果的な食材がある」という――。

※本稿は、和田秀樹『65歳からは戦略的ちょいデブ』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

和食の朝食
写真=iStock.com/kuppa_rock
※写真はイメージです

70代をすぎてのダイエットはこんなに危険

「最近、お腹が出てきたから少しやせなきゃ……」

もしあなたが60代後半、あるいは70代でそう考えているなら、今すぐその考えを捨ててください。

病気の治療で医師から厳格な食事制限を指示されている場合は別ですが、健康のため、あるいは見た目のために自ら食事を減らしてダイエットをすることは、高齢期においては「百害あって一利なし」どころか、一気に老化を加速させる自滅行為になりかねません。

私たち日本人の頭にはメタボへの恐怖が深く刷り込まれています。国を挙げて行われている特定健診(メタボ健診)では腹囲を測定し、少しでも基準を超えれば「保健指導」の対象となります。

「お腹が出ている=不健康」という図式は、中年期までは正しいかもしれません。しかし、それをそのまま高齢期に当てはめてしまうことこそが、日本人の健康寿命を縮めかねない大きな誤解なのです。