数ある病院やクリニックから自分に最適なところをどう選べばいいのか。医師の和田秀樹さんは「いい病院は、待合室の患者さんたちの様子ですぐわかる。またスタッフや院内の様子はトップの人となりを表す鏡だ」という――。
※本稿は、和田秀樹『健康診断の数値におびえず楽しく生きる50の心得』(オレンジページ)の一部を再編集したものです。
待合室が社交場になっている病院は
元気な高齢者が病院にたむろしていると、「医療費の無駄使いだ!」なんて批判されますが、僕に言わせれば、待合室が元気な高齢者の社交場になっている病院は、とても「いい病院」である証拠だと思います。
その理由は2点あります。まずひとつは、医者の人柄がいいということ。
患者の話をよく聞くコミュニケーション能力に長けた医者がいて、「私の話をちゃんと聞いてくれる」という安心感を与えてくれる病院なら、人気が出て患者が増えるのは当然です。
家族構成や既往症など患者の背景を知ろうとし、「薬が飲み込みにくい」「最近ひざが痛くなってきた」といった疾患以外の不調についても、面倒がらず親身に対応してくれる医者がいたら、誰だってそんな病院をかかりつけ医に選びたくなるでしょう。
個別最適な治療をする病院の特徴
ふたつめは、無駄な投薬はしないで、患者の生活の質(QOL)を重視した治療方針だということ。
高齢者が病院に通うのは、たいてい高血圧や糖尿病といった持病の薬を処方してもらうためでしょう。将来起こるかどうか分からない脳卒中などの予防に主眼を置いて強い薬を処方するのではなく、今現在の日常生活に不自由なく、明るく活動的に過ごせるように計らった個別最適な治療が行われているから、元気に病院通いができているのです。
こういった病院では、定期的に通いたくなるような明るい雰囲気づくりに努め、フレイル予防にも力を入れているでしょう。

