腸を整え、糖尿病予防に効果的な食材は何か。医師の松生恒夫さんは「血糖値を低下させるインスリンの効果を改善し、大腸がん予防や便秘解消効果のある、ヨーロッパで古くから親しまれてきた食材がある。私のクリニックでも、大腸がんの手術をしたことがある患者に摂取をすすめている」という――。

※本稿は、森豊、松生恒夫『血糖値は「腸」で下がる』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

フライパンに油を注ぐ
写真=iStock.com/AtlasStudio
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食べ過ぎをやめると腸が整い糖尿病予防に

多忙でストレスに満ち、生活が不規則になりがちな現代人は、食生活も乱れがちで、日常的に「腸ストレス」にさいなまれています。

なかでも過食や欠食・偏食は腸に大きなダメージを与え、「腸ストレス」をもたらします。冷えや精神的ストレス、運動不足なども腸ストレスの原因となります。とくに気をつけたいのが、過食=食べ過ぎです。

食べ過ぎをやめること、すなわち摂取カロリーを減らすこと(カロリー・リストリクション)が腸ストレスを軽減し、腸の健康を守り、さらには糖尿病を防ぐポイントです。

この問題に関連して、最近注目を集めているホルモンに、腸から分泌されるインクレチンという物質があります。

インクレチンには、GIPとGLP-1の2種類が存在します。

GLP-1は主に小腸の下部より分泌され、すい臓のβ細胞からのインスリン分泌を促進します。GIPは主に小腸の上部から分泌され、GLP-1と同様にすい臓に作用してインスリン分泌を促します。

インスリン分泌促進作用はGLP-1のほうが数倍強いとされています。このインクレチンの分泌を阻害する大敵が腸ストレスです。